歯の役目と働き

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歯の役目と働き
生まれたばかりの赤ちゃんには、歯がありません。まずは乳歯がはえ、そのあと永久歯に生えかわり、12歳前後でようやく生えそろいます。このように体の成長とともにゆっくりと生えそろいながら、体や脳の成長発達に沿って、一人前の体になっていきます。これは長い年月の生命の維持のため、多種多様な食物を摂取してきた、生物としての発達の形です。人が健康で長生きをするには、食物の栄養をより効果的にとりいれなくてはなりません。栄養の摂取には、良くかめる歯が必要です。良くかめるようになるには、歯並びや、歯の丈夫さが大きく...
咀嚼(そしゃく)
口にいれた食物を、上下の歯でかみ砕いて細かくし、唾液と混ぜ合わせて、飲み込みやすくすることをいいます。小さくかみ砕くことで、胃腸での消化をたすけるので、栄養を摂取しやすくなります。口の中では唾液の働き、あごの動き、すりつぶす強さなど、複雑な多くの働きによって、飲み込みやすくする作用が働いています。ですから単に噛むという動作とは異なります。咀嚼の仕方はどんな歯を持つか、どんな消化器系統を持つかによって、変わってきます。動物がそれぞれの体にあった咀嚼の仕方で、栄養を取り込んで、生命を維持しています。
人間の歯
人の歯の構造は、見える部分を歯冠、歯茎より下の部分を、歯根といいます。歯は見える部分の表面をエナメル質が覆い、その内側に、象牙質、歯髄腔があります。歯茎より下の歯根部では、一番外側が、セメント質、その内側が象牙質、そして歯髄腔になります。この構造は、前歯も奥歯も同じです。エナメル質は外側ほど固くなっているのですが、再生できないとされているので、虫歯になったら、早く治療を行い、虫歯の進行を防ぐのが肝要だといわれています。象牙質は、再生可能で歯の治療でしみることがあっても、2〜3週間ほどで、歯髄をま...
前歯
人間の歯は全部で32本あります。臼歯(きゅうし)が20本、切歯(せっし)8本、犬歯(けんし)4本という構成になっています。いわゆる前歯とよばれるのは、切歯(せっし)で、野菜などを噛み切って、適度な大きさにするための歯です。前歯=切歯は、歯全体の25%を占めており、野菜類を食べるのに適しているといわれています。ちなみに、犬歯(けんし)4本は、前歯の横に上下左右1本ずつで、肉を噛み千切るときに主に使われることから、肉類を食べるのに適しているといわれています。臼歯は食べ物をすりつぶす働きがあり、穀物を...
奥歯
人間の歯は全部で32本あります。そのうち20本が奥歯で、臼歯とも呼ばれています。奥歯=臼歯は食べ物をすりつぶす働きがあり、良くかんで食べるようにというのは、この奥歯で食べ物がとろとろのやわらかさになるまで、すりつぶすことをいいます。奥歯は穀物を食べるのに適した歯で、歯全体に占める比率は62.5%です。本来日本人は、農作物をそだてながら、何千年と生きてきましたので、この歯の比率と同じくらいの穀物を摂取するのが、理想的な食性であると考えられています。
その他の歯
前歯=切歯、奥歯=臼歯のほかには、犬歯(けんし)が4本あります。肉などの硬いものを噛み切るのに使われ、歯根が深く歯の厚みも最も厚く、歯の中では一番丈夫なようです。そのため一番虫歯になりにくい歯とされています。糸切り歯とよばれることもあります。肉食動物では、牙とよばれる犬歯は発達しており、獲物を突き刺し、肉塊を引きちぎるため、犬歯は大きく数も多くあります。
動物の歯との違い
人間の歯は、臼歯(きゅうし)が20本、切歯(せっし)8本、犬歯(けんし)4本の全部で32本あります。切歯(前歯)でたべもの切り、犬歯で肉類を引き裂き、臼歯(奥歯)ですりつぶし、飲み込みやすくします。一方肉食動物の歯は、前歯が小さく、がった巨大な犬歯があります。獲物を捕らえたら放さない、頑丈なものです。臼歯も、とがった先をもち、肉を噛み切るのに適したつくりになっています。